駒大苫小牧

3年生の野球部員が飲酒喫煙で補導された問題でセンバツ高校野球を辞退、監督・部長・校長が引責辞任。これについての意見は「辞退は当然というべき処置、監督および校長の引責辞任は無くてもいいけどねぇ」
何でかというとそれが組織としての体裁の保ち方だから。公務員の権限やら権利が巨大に保護され、巨大に関心の的となりマスコミがアラ探しに躍起になるのは公務員という組織が大きいから、責任が大きいからということと同質的な問題。言うまでもなく飲酒・喫煙というのは未成年者には許されていない行為であり、それを管理・監督できなかったのは本人達はもとよりチーム全体・学校全体の問題という捉え方がなされるからだ。また学生の部活動大会の主な目的は競技の強さを競うものではないという点もある。
これに反する意見として「3年生は引退したのだから・・・」という意見や「飲酒や喫煙を20歳までにやらない奴なんていないだろう。」という意見があるが、前者はすでに引退したとはいえ引退は即退部ではないし在籍者として扱われるだろう。また良く言われるものだが3/31までは高校生(この場合は駒大苫小牧高生)という自覚に欠如したから前者の意見は妥当であるといえない。自己責任、連帯責任。後者の場合はその意見が肯定する理由にはならないし、だったら補導するはずもないということになる。通報者が悪いという説もあるがこれは愚だ。高校生が多数集まって公の場所で大っぴらに飲酒喫煙をするという光景を黙認することがおかしい。私は未成年ですといって飲酒・喫煙等をやる奴なんていないし結局は自覚無自覚の差はあれ、バレないようにこそこそやっているのが実態だ。後者の意見で擁護する人には常識を疑いたい。
まぁ春は出られなくなり、現部員たちは迷惑を蒙ったわけです。それについては残念という他は無い。だが、同じ組織にいる以上全体の責任となりうるので注意が必要だ。駒大苫小牧はなぜこんな処置を取ったのか。それは見せしめの意が大なり小なり含まれている。厳しい措置を取ることにより同じような事件を起こさせない意味合いがあるわけなんですが、部員間暴力、体罰、飲酒喫煙は毎年のようにどこかで起こってますね。これは社会全体の規範が緩んでることも原因のひとつではないんでしょうか。いつか濁流に清流が押し流されて、発覚してもお咎めなしなんてことになりそうで嫌です。
責任という観点で国会議員にも事例が当てはまる。例のメール疑惑について野田国対委員長鳩山幹事長は役職を退いたわけですが永田議員は議員を辞職しなかった。これは民主党という組織の中の役職は民主党に対して迷惑をかけた野田・鳩山が責任を取るとして役職を辞めた(る)。しかし議員としての資格の由来は民主党に関係しない(選挙時には大いに関係するが)ので議員辞職は無い。まぁ問題発言で辞職されたら議員は成り立ちませんがね、品位を汚したことは間違いない。